太宰府天満宮はなぜ人気? 何の神様? 何がすごいの?

太宰府天満宮はなぜ人気

太宰府天満宮は、年間約1000万人が訪れる九州屈指の人気観光スポットです。菅原道真公を祀るこの神社は、歴史と伝統が息づく場所として多くの人々を魅了し続けています。
なぜこんなに人気があるのか? そもそも何の神様なのか?
太宰府の魅力を紹介します♪

目次

太宰府天満宮はなぜ人気?

受験生の合格祈願の聖地

太宰府天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社で、受験生の合格祈願の聖地として広く知られています。毎年、多くの受験生が訪れ、合格を祈願します。
特に、10月18日には「特別受験合格祈願大祭」が行われ、受験生や保護者など多くの参加者が集まります。この日は、菅原道真公が当時最難関の試験に合格し、学者として最高位の文章博士になった日にちなんでいます。
境内には11体の御神牛像があり、これらの頭をなでることで知恵を授かるという信仰があります。受験生たちは、全ての御神牛を探してなでることで、より大きな御利益を得ようとします。
また、心字池にかかる3つの太鼓橋は、過去・現在・未来を表しており、これらを渡ることで心身を清め、天神様にお参りする準備を整えます。
太宰府天満宮の周辺には、受験生向けの特別なメニューを提供する飲食店もあります。例えば、一蘭太宰府駅店では、五角形の器で提供される「合格ラーメン」があり、合格祈願の一環として人気があります。

境内に11体の御神牛像

太宰府天満宮の境内には、11体の御神牛像が祀られています。これらの像は、菅原道真公と牛との深い縁に由来しています。道真公は丑年生まれで、亡くなった際にも牛車が重要な役割を果たしたとされています。
11体全ての御神牛像が伏した姿の臥牛像となっており、これは道真公の遺体を運んだ牛車が動かなくなった故事に基づいています。参拝者は、これらの御神牛像の頭をなでることで知恵を授かると信じられています。
特に有名な御神牛像としては、楼門の右手前にある銅製の臥牛像があり、福岡県指定文化財となっています。また、延寿王院前には昭和60年に建立された比較的新しいブロンズ像の御神牛があり、人気を集めています。
これらの御神牛像は、それぞれ個性豊かな姿をしており、参拝者の目を楽しませています。太宰府天満宮を訪れる際は、11体全ての御神牛像を探して巡ることも、参拝の楽しみの一つとなっています。公にまつわる興味深い逸話も人気の要因です。

団体様が到着すると、行列ができます。次から次へと団体が到着するので、特に楼門近くの牛さんは常に並ぶことになりますね。

参拝後の食べ歩き

太宰府天満宮の参道は、約400mにわたり80以上の店舗が並ぶ食べ歩きの宝庫です。定番の「梅ヶ枝餅」から多彩なグルメまで、多様な味わいを楽しめます。
特に人気なのは、「かさの家」の手焼き梅ヶ枝餅や、「福太郎」の明太子焼きおにぎり、「筑紫庵」の太宰府バーガーなどです。スイーツも豊富で、「香菓」の和栗モンブランや「&Myuu.chocolaterie」のパンケーキなど、写真映えするメニューが充実しています。
食べ歩きの際は、午前9時から午後6時までがおすすめの時間帯。マナーを守り、ごみは各店舗のごみ箱に捨てるか持ち帰ることが大切です。参道の店舗を巡りながら、太宰府ならではの味と雰囲気を存分に楽しめます。

太宰府天満宮の歴史

太宰府天満宮は、約1100年以上の歴史を持つ神社です。903年に菅原道真公が太宰府で亡くなった後、905年に御墓所の上に祀廟が創建されました。919年には勅命により立派な社殿が建立されました。
中世には、道真公の怨霊を鎮めるための信仰が広まりましたが、次第に学者としての功績が重視され、「学問の神様」として崇められるようになりました。
戦国時代には小早川隆景により本殿が再建され、江戸時代には黒田長政によって社殿の整備が進められました。この頃には既に九州の観光名所として人気を集めていました。
明治時代には廃仏毀釈の影響を受けましたが、昭和22年に「太宰府天満宮」として復興しました。現在では「学問の神様」に加え「文化の神様」としても広く信仰され、年間約1000万人もの参拝者が訪れる人気スポットとなっています。

太宰府天満宮は何の神様?

太宰府天満宮は、主に学問の神様として広く知られていますが、その信仰は多岐にわたります。

学問の神様

太宰府天満宮の主祭神である菅原道真公は、平安時代の学者・政治家でした。その卓越した学識と功績から、死後「学問の神様」として崇められるようになりました。特に受験生の間で合格祈願の聖地として人気があり、毎年多くの学生が訪れます。10月18日には「特別受験合格祈願大祭」が開催され、道真公が難関試験に合格した日を記念して多くの参拝者が集まります。

文化芸術の神様

道真公は優れた漢詩人でもあったことから、文化芸術の神様としても信仰されています。太宰府天満宮の宝物殿では、道真公の遺品や現代アートの展示が行われ、文化的な側面も大切にされています。

厄除けの神様

中世には、道真公の怨霊を鎮めるための信仰が広まりました。これが転じて、災いを除く神様としての信仰も生まれました。現在でも、厄除けや災難除けを祈願する参拝者も多くいます。

農業の神様

道真公と牛との深い縁から、農業の神様としても崇められています。境内に11体ある御神牛像は、この信仰を象徴するものです。農耕に欠かせない牛への感謝の念が、道真公への信仰と結びついています。

商売繁盛の神様

江戸時代には既に観光名所として栄えていたことから、商売繁盛の神様としての側面も持っています。現在でも、商売の成功を祈願する参拝者が多く訪れます。

まとめ

太宰府天満宮は学問の神様としての側面が最も有名ですが、実際には文化、厄除け、農業、商売など、多岐にわたる神様として信仰されています。約1100年の歴史の中で、人々の様々な願いや信仰が重なり合い、現在の多面的な神様としての姿が形成されてきました。
年間約1000万人もの参拝者が訪れる人気の理由は、この多様な信仰の対象となっていることにあると言えるでしょう。

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