【佐賀県太良】車で行く1泊2日の牡蠣食べ放題・日本酒飲み放題のタラ腹プラン

冬の佐賀何がおいしいんかな?

今回は竹崎カニ・竹崎カキで有名な佐賀県太良に行ってきました。しかも牡蠣が食べ放題というプランに、日本酒飲み放題もつけて、太良だけにタラ腹になった旅の模様をお届けします。なんちゃって。

車で旅する1泊2日のモデルコースを紹介となります。

目次

1日目

今回のコース 1日目
STEP
福岡出発
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ランチ 井手ちゃんぽん
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祐徳稲荷神社
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鶴荘

福岡出発

JR博多駅でレンタカーを借りて、朝の10時に出発。
今回は博多ラーメンも食べず、そのまま佐賀へGO。

ランチ 井手ちゃんぽん

「武雄北方IC」で降りて、真っ先に向かったのが、佐賀県民のソウルフード井手ちゃんぽん武雄本店。
福岡や熊本にも何店舗かはあるのですが、発祥の地で食べたいじゃないですか。
8時ごろに朝食を食べたので、11時過ぎの昼食はあまりお腹は減ってないのですが、においを嗅いだだけで食欲が湧いてきます。

井手ちゃんぽんは、佐賀県武雄市を発祥とする地元のソウルフードで、昭和24年(1949年)に創業なので、70年以上の老舗です。初代店主が長崎で食べたちゃんぽんを独自にアレンジし、炭鉱夫たちのスタミナ食として提供したのが始まりだそうです。70年以上愛されているメニューの貫禄がたまらんのです。
特徴は、たっぷりの野菜で、僕はラーメン二郎のちゃんぽん版と思っています。濃厚な豚骨スープに野菜の甘味が加わって、さらに企業秘密の「和だし」が入っているらしく、絶妙な組み合わせになってます。豚骨を12時間以上煮込んでるようなので、味に深みがあり、最後の一滴まで飲み干さずにいられません。

祐徳稲荷神社

さて、井手ちゃんぽんを出て、車を走らせること約40分。祐徳稲荷神社がどーんと見えてきました。

祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷の一つとして知られる神社です。
三大稲荷というのは、全国に3万社以上ある稲荷神社の中でも特に格式が高いとされる3つの神社を指すのですが、ただ、諸説あって、候補となる稲荷神社は6つくらいあるそうです。京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷、茨城の笠間稲荷、佐賀の祐徳稲荷、岡山の最上稲荷、宮城の竹駒稲荷が候補です。
京都の伏見稲荷は誰もが認める三大稲荷確定なのですが、残り2つの椅子は地域や文献によっても異なるみたいなので、一概には決められません。


本殿は舞台造りの上に建てられた総漆塗りの建物で、117段の階段を上った高所に位置しています。
祐徳稲荷神社の顔ともなっている楼門は、日光東照宮の陽明門を模したもので、「鎮西日光」の異名を持つほど、堂々としていて、絢爛たる装飾がまぶしいばかりです!

本殿のさらに上に進むと、「奥の院」があります。奥の院に続く道には鳥居がずらりと並んでいます。
1万基あると言われている伏見稲荷ほどではないですが、ここ祐徳稲荷にも、約300基ほどの鳥居があります。
ちなみに、これらの鳥居は、参拝者の願いとお礼を表しています。参拝者が願い事が「通る」「通った」という祈願と感謝の意味で奉納したものなんですね。


奥の院は山頂に位置し、山頂まで進むと鹿島市街を一望できる絶景が眼下に広がります。神様に見守られながら、壮大な景色を楽しむことができるので、この景色はおすすめです。

さて、祐徳稲荷を後にし、本日の宿がある太良町へ向かいます。
太良町について少しご紹介。

太良町
太良町は佐賀県の最南端に位置し、西に県内最高峰の経ヶ岳を含む多良岳山系、東に有明海を臨む自然豊かな土地です。「月の引力が見える町」というキャッチコピーを持ち、有明海の干満差が最大6メートルに及ぶことが特徴の町です。
町の歴史は古く、1955年に多良町と大浦村が合併して誕生しました。人口は減少傾向にあり、2020年時点で約8,121人となっています。
太良町は「竹崎かに」「竹崎カキ」「海苔」などの海の幸、「みかん」「豚」「わさび」などの山の幸に恵まれています。
観光スポットとしては、大魚神社の海中鳥居竹崎城址展望台公園道の駅太良などがあります。
また、「たらカキ焼海道」と呼ばれる国道207号沿線では、カキ焼き店が建ち並び、新鮮なカキを堪能できます。豊かな自然と食文化、そして有明海の絶景が楽しめる太良町は、魅力的な観光地として注目されています。

鶴荘

今回お世話になったのは鶴荘さん。
約40年前にみかん農家から始まり、全国から視察に訪れた方に美味しい竹崎のかにでも振舞おうと、かに料理屋を始めたのが鶴荘の原点だそうです。現在では竹崎かに料理と日本酒を楽しめる人気の宿となっています。
今回はかにではなく、カキがメインになります。ただ、チェックインした際に、かにも揚がっていると聞いたので、夕食に1杯つけてもらうことにしました。

建物は多少古くはなっていますが、清掃が行き届いていて、清潔感があります。
部屋は10畳の和室。大きな窓からのオーシャンビューはうれしい限り。
部屋に着いたときにはすでに布団が敷いてありました。これは居心地のいい空間を提供するため、客のプライバシーを配慮したとのことでした。人数が多い場合は食事中に敷くなど、その辺の気配りも忘れてはいませんのでご安心を。
確かに、一度チェックインしたら、荷物を広げてしまっているから、宿の人が出入りするとなると、多少なりとも気を使うので、僕としてはありがたいサービスでした。

夕食は18時からなので、少し部屋でゆっくりする時間も考慮して、早めに風呂に入ることにしました。
大浴場も同じ方角のオーシャンビューになっていて、たら竹崎温泉を源泉とする湯でした。翌日が平日ということもあってか、大浴場は独り占め。

温泉に40分ほどたっぷり浸かった後は、風呂上がりの生ビールを1杯。夕食前の至極の時間です。
実はこのビール、ウェルカムドリンクで、無料でいただけます。

じゃーん。
これが本日のメインイベントです。事前にお造り2種、佐賀牛のすき焼き鍋がセットされています。
これに、炊合せ、揚げ物が追加されて、そのうえ、日本酒の飲み放題、前菜ビュッフェ、カキの食べ放題、最後はご飯で〆るという満腹間違いなしのコースになっています。

まずは日本酒飲み放題からいただきます。
写真の機械から日本酒を注ぎ、1回ボタンを押すと30ml出てくる仕様。
日本酒のラインナップは次のとおり。左から①〜⑯の計16種類。

①光武(鹿島市・光武酒造)
②肥前蔵心(鹿島市・矢野酒造)
③能古見(鹿島市・馬場酒造)
④幸姫(鹿島市・幸姫酒造)
⑤東鶴(鹿島市・東鶴酒造)
⑥東一(嬉野市・五反田酒造)
⑦鍋島(鹿島市・富久千代酒造)
⑧虎の子(嬉野市・井手酒造)
⑨万齢(唐津市・小松酒造)
⑩松浦一(伊万里市・松浦一酒造)
⑪前(伊万里市・古伊万里酒造)
⑫宗政(西松浦郡・宗政酒造)
⑬天山(小城市・天山酒造)
⑭瀧(唐津市・鳴滝酒造)
⑮天吹(三養基郡・天吹酒造)
⑯基峰鶴(三養基郡・基山商店)

個人的には①の光武が一番好きでした。口あたりがやさしくて、なめらかで透明感があって、フルーティな味わい。女性も好みそうな味ですね。
16種類全部飲んでみましたが、正直なところ、最後の方は酔っ払って、味が分からなかったですね。なので、一番最初の空腹時に飲んだのが印象的だったのかも。

料理の方は、こちらが前菜ビュッフェから取り揃えたコジートスペシャルです。
ホテルの朝食なんかでよくある、サラダから煮物、焼き物、いろんな料理が食べ放題なのですが、この後にカキの食べ放題もあるので、今回はおかわりなし。

今回のカキが食べ放題です。焼きガキとカキフライでどっさり出てきました。料理が出てくると、人が殺到するのですが、どんどん出てくるので、慌てなくても大丈夫。
有明海には100以上の川からの流れ込みがあり、生物の栄養となるプランクトンが豊富なため、牡蠣が多くの栄養を吸収しているそうです。また有明海は塩分濃度が低いため、牡蠣自体の塩分も控えめになっています。
焼いても身があまり縮まず、甘みが強く、濃厚な旨味がありました。「甘か! 太か! 縮まん!」というキャッチフレーズもあるそうですよ。
焼きガキとカキフライ、それぞれ10個以上は食べましたが、お腹がいっぱいになりながらも、最後までおいしかったですねえ。

本日は竹崎かにも別途注文しました。一人なので一番小さな4000円のかにをお願いしました。
佐賀県太良町の竹崎地区近海で獲れるワタリガニ(ガザミ)のことを「竹崎かに」と言い、九州では有名です。
夏から秋は雄、冬から春は雌が旬とされていて、今回用意していただいたのも雌です。
はさみで殻を剥きながら食べるのですが、こちらは仲居さんが手早く、目の前で捌いてくれます。あっという間に解体され、食べやすくなりました。
瑞々しく爽やかな甘みがあり、ずっしりとした食感が特徴的でした。
ただ、ズワイガニやタラバガニほど大きいわけではないので、食べ応えという点では少し物足りなさはあるかもしれません。今回はカキがメインだったので、かにの方は物足りないくらいでちょうどよかったです。

佐賀牛のすき焼きに火がついたころには、カキと日本酒で腹がいっぱいな状態になり、すき焼きのうどんを食べるので精いっぱい。〆のご飯と味噌汁は辞退させてもらいました。
期待通り、カキと日本酒をしっかり堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

2日目

今回のコース 2日目
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大魚神社 海中鳥居
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朝食 鶴荘
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道の駅 太良
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道の駅 鹿島
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岩屋川内ダムのゴジラ
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ランチ 餃子会館
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武雄神社
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武雄図書館
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武雄温泉

大魚神社 海中鳥居

朝の6時半に起き、大魚神社の海中鳥居へ。宿から車で15分ほど。
この日の日の出と満潮が7時過ぎの予定。それに合わせて行ってみたのですが、あいにくの曇天で日の出は拝めず。

大魚神社は創建は1693年とされ、主祭神は大魚大明神です。この神社の最大の特徴は、有明海に建てられた海中鳥居です。インスタ映えスポットとしても有名ですね。
海中鳥居には約300年前の伝説がありまして、悪代官が沖ノ島に置き去りにされた際、大魚に助けられたことから、改心した代官が神社と鳥居を建立したとされています。
海中鳥居は、豊漁と海の安全を祈願する場所として大切にされており、30年ごとに建て替えられる習わしがあります。太良町は「月の引力が見える町」と呼ばれ、有明海の干満差が最大6メートルにも及ぶため、潮の満ち引きによって海中鳥居の姿が変化します。
ちなみに下の写真が前日の午後、干潮時に訪れた際の海中鳥居。潮が引くと、一番沖にある鳥居にも歩いて行けます。

朝食 鶴荘 

朝食は白米にかに汁、焼き魚、小鉢、湯豆腐がデフォルトでセットされていて、玉子焼き、温泉玉子、ベーコン、漬物、納豆、そしてフルーツなどがビュッフェスタイルになっていました。
かに汁は、かにの風味が豊かで、朝の胃に染みました。ご飯との相性が抜群で、一杯で茶碗一杯のご飯が進むほどです。
かに汁と焼き魚と湯豆腐、メインを張る朝食のおかずが3つもあれば、もう十分です。

もう一つ特筆すべきは、みかんの生搾りジュースです。めちゃくちゃ甘くて、おいしい。
このみかんジュースも飲み放題で、何杯でも飲んでいいのですが、おいしすぎて3杯も飲んでしまいました。
このみかんジュースを絞り出すマシーンは、スペイン産で、1台100万円ほどするそうなのですが、女将さんの話によると、太良町が、太良町のすべての旅館に贈呈したそうです。さすがみかんを誇る太良町です、素晴らしい。
朝食だけじゃなくて、24時間飲めるならもっとありがたい。湯上がりに飲めるともっといいですね。

道の駅太良

鶴荘をチェックアウトして、道の駅太良に。

道の駅太良は、国道207号線沿いの鹿島市との境に位置し、有明海と雲仙普賢岳を一望できる絶景スポットでもあります。
営業時間は9:00から開いていて、ほぼ年中無休(1月1日のみ休業)。太良町の魅力を凝縮した「道の駅太良」は、観光の拠点として、また地域の特産品を楽しむスポットとして多くの人々が訪れます。

太良町の豊富な農産物や海産物、加工品が販売されていて、品数は豊富です。特に人気なのは「たらみかん」、「竹崎かに」、「竹崎カキ」で、品数も豊富でした。
この国道207号線沿いは、「たらカキ焼海道」と呼ばれていて、たくさんの牡蠣小屋が建ち並んでいますが、広大な土地ということもあり、カキの種類も量も一番多かったですね。値段はどこも変わらない感じでしたね。一カゴ10個くらいのカキが入っていて1300円くらいでした。

各地にある「道の駅」って、地域の特色を活かした個性的な施設づくりがされているので、特産品や農産物直売だけじゃなくて、どんな施設があるのかを見るだけでもおもしろいですね。レストラン、温泉、宿泊施設、公園など、様々な施設が設置されているところがあります。
この道の駅太良は展望台がありました。
有明海がすぐそこにあるので、展望台からでも波音を聞くことができ、時には海面からムツゴロウなのか、魚が飛び跳ねる光景も見られました。有明海の奥には雲仙岳(普賢岳)を望むことができました。雲が多かったので、ぎりぎりですね。

道の駅 鹿島

道の駅太良から、車でわずか5分ほど走ると、同じく207号線に道の駅鹿島があります。
干潟を全面に押しているようで、ガタッコハウスとか、ガタリンピックなどのユニークなネーミングのイベントも催しているようです。
さらには干潟展望台なるものまでありました。

怪しげで、寂れてて、なんとなく興味をそそられて2階に設置された観察デッキに行ってみると、想像通り、怪しげで、寂れた様子でした。
平日の朝だったこともあり、観光客は誰もおらず、事務所におじさんが一人いただけでした。

展望デッキからは有明海の広大な泥干潟を一望することができます。
さらには望遠鏡が備えられており、なんと無料で利用できます。覗いてみましたが、干潟が見えるだけでした。水温が15°C以上の4月中旬から11月頃には、ムツゴロウやヤマトオサガニなどの干潟特有の生物を観察することも可能なようです。
干潟に特化した施設なので、有明海の干潟漁について、詳しく解説していました。漁具などの展示物もあって、干潟に興味ある人にはとてもすばらしい施設ですね。干潟に興味がある人が多くいるのかは謎ですが。
ただ、干潟そのものが珍しいので、貴重ではありますね。

道の駅で販売している品数でいうと、道の駅太良をグレードダウンしたような感じです。みかんもカキも太良と比べるとかなり少なかったです。
その代わり、干潟押しの流れもあってか、ムツゴロウやわらすぼの加工品が多く揃っていました。
ムツゴロウラーメンって。。。

岩屋川内ダムのゴジラ

道の駅2つ連続で楽しんだので、次は少し車を走らせ、嬉野にある岩屋川内ダムに向かいます。
道の駅鹿島からだと、約40分くらいでした。
ダムが好きな人もたくさんいるようですが、高所恐怖症の僕は、ダムにさほど興味がありません。ですが、この岩屋川内ダムでは期間限定のダムアートが展開されているのですよ。

SNSでも話題になっていたので、写真ではよく見ていましたが、近くで見ると、さすがに迫力ありますね。
左の写真が下から見たもので、迫力はあるんですが、尻尾のあたりが見えないんですよ。で、上まで行き、見下ろす感じで見ると、尻尾の先までが見えて、「GODZZIRA in SAGA」という文字までしっかり見えます。

このダムアートは、2024年11月22日に完成50周年を記念して巨大なゴジラのダムアートが完成させました。このプロジェクトは、佐賀県の情報発信プロジェクト「サガプライズ!」の一環である「ゴジラ対(つい)サガ」の一部として実施されました。
ゴジラと佐賀のVS構造ではなく、対(つい)になっているのは、もともと佐賀県の形がゴジラとほぼ同じであることから、両者が「形が対(つい)になっている」ことを表現したんですね。
そもそもゴジラと対決したいプロジェクトではないので、一緒に盛り上げようという趣旨なんですね。

このアートをどうやって創り出したかというと、高圧洗浄機メーカーのケルヒャー社が、ダムの壁面に生えたこけなど50年分の汚れを落とすことで、洗浄部分と未洗浄部分の濃淡でゴジラやビルを描き出しているわけですよ。約4ヶ月の準備期間を経て、総勢7名のチームが細かいディテールにこだわり、迫力あるゴジラの姿を表現しているんです。
高所恐怖症の僕からすると、考えられない作業です。尊敬しますよ。
ちなみにこのゴジラは、自然環境を活用した一時的な作品なので、時間とともに消えていくことになります。気象条件によっては約2年間くらいは見ることができるそうです。

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ランチ 餃子会館

岩屋川内ダムから車を30分ほど走らせ、武雄市に入ります。
ちょうどお昼の時間になりましたので、お目当ての餃子会館へ。
これまで佐賀のおすすめで耳にはしていたのですが、タイミングが合わず、入店するのは初めてです。
いつも行列ができている印象でしたが、この日も12時前にも関わらず、待合室には6名くらいが順番待ちをしていました。
この餃子会館は、千葉県のホワイト餃子本店で技術指導を受けた「技術連鎖店」となるそうです。

餃子会館の看板メニューは、「もしもしラーメン」と「ホワイト餃子」です。
「もしもしラーメン」というのは、昔のあった店の隣が電電公社(現NTT)だったことから名付けられたようです。
「ホワイト餃子」は登録商標になっており、千葉県のホワイト餃子本店で修業した人のみが作れる特別な餃子なんです。九州では武雄と鹿児島の2店舗でしか食べられない稀少な逸品ということで、僕もずっと来たかったんですよね。

味について。
「もしもしラーメン」は、豚骨ベースのスープはあっさりとしていながら、若干の豚骨臭があります。具はチャーシューとネギに、珍しくわかめも入っています。麺は中太の縮れ麺で、モチモチとした食感。昔ながらのシンプルな味わいで、どこか懐かしさも感じられます。スープは塩気が少し強めですが、全て飲み干してしまうほど微妙なバランスになっています。
「ホワイト餃子」は、少しボリュームがありそうだったので、0.5人前(4個)にしました。独特の厚い三層構造の皮が特徴的です。揚げ焼きで仕上げられていて、表面はカリッと、中はもっちりとした食感になっていますね。俵型の餃子は、小籠包のようで、噛むとジューシーな肉汁が溢れ出します。ニラや香辛料が効いた風味豊かな餡は、酢醤油や一味唐辛子を加えた餃子のタレと相性抜群ですね。ボリューム満点ながら、パクパク食べられる魅力があります。
ちなみに、となりのおじさんは、ホワイト餃子2人前とビールで昼から実に幸せそうな時間を堪能していました。

武雄神社

昼食を終えると、車で5分ほどのところにある武雄神社に寄りました。
武雄神社は、御船山東麓に鎮座します。主祭神は武内宿禰で、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、武雄心命を合祀しています。
創建は天平7年(735年)とされ、平安時代には大宰府の府社として重要な位置を占めていました。鎌倉時代には源頼朝との関係が深まり、将軍家の祈祷を行う関東御祈祷所となりました。
この武雄神社を訪れた一番の目的は、ここに樹齢3000年と言われる御神木の大楠があるんです。樹齢3000年というのを想像すると、すごくないですか。
樹齢3000年というと、今から約3000年前に芽を出したことになります。日本の歴史でいうと縄文時代の終わり頃から弥生時代の始まり頃に相当するわけですよ。世界の歴史でいうと、古代ギリシャ文明が栄え始めた頃にあたります。つまり、その木は、人類の歴史の変遷をずっと見守ってきたことになるといえるんです。
例えば建造物と比較したとしても、 3000年前の建造物で現存するものは非常に限られていますよね。木造建築であれば、なおさらです。
神秘的で、パワーをもらえるスポットと言われているのはうなずけますね。

武雄図書館

武雄神社に隣接するような場所にある武雄図書館にも少しだけ寄りました。
この図書館の中には、なんとスターバックスが併設されています。もちろんコーヒーだけ飲むのもOKです。
スターバックスでしばし休憩。


武雄温泉

本日のラストは武雄温泉です。武雄神社、武雄図書館、そしてこの武雄温泉も「武雄温泉駅」から徒歩10分圏内にあるので、車がなくても訪れることは容易で、便利ですね。
ちなみに、「武雄温泉駅」は、長崎までを結ぶ西九州新幹線の始発駅になります。

武雄温泉は、1300年以上の歴史を持ち、奈良時代に編纂された『肥前国風土記』にその存在が記されているほどです。
その武雄温泉の象徴的存在が、武雄温泉楼門です。
建築家辰野金吾氏の設計によるもので、1914年に完成し、2005年には国の重要文化財に指定されました。楼門は朱塗りの赤と漆喰の白模様が美しく、釘を使わない天平式の楼門となっています。

楼門をくぐった温泉街には、新館と3つの共同浴場があります。

新館は、楼門と同じく国の重要文化財に指定された建築物です。
一部二階建ての木造桟瓦葺の構造となっていて、現在は武雄温泉の資料館として活用されています。
昔の共同浴場や休憩所の様子を垣間見ることができます。

共同浴場は、元湯、蓬莱湯、鷺乃湯、とあって、入泉料は元湯、蓬莱湯はともに500円、鷺乃湯は740円でした。
僕は元湯をさっと入ってきました。
浴室内は天井が高く開放感があり、歴史を感じるような独特の雰囲気を味わえます。湯は「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類があり、あつ湯は45度くらいあるらしく、僕には熱すぎて無理でした。泉質はやわらかく、少々ぬるぬるした感触の単純泉で、肌がすべすべになるような気がしました。


ちなみに、共同浴場以外に、かつて鍋島藩主専用だった「殿様湯」と「家老湯」が貸切風呂として利用可能です。
この日はすでに予約がいっぱいとのことでしたが、殿様が入っていた湯に数千円で入れるなら、今度来たときには入ってみたいですね。

帰路

さて、温泉に入ったから、帰りの運転は少し眠気が襲ってきましたが、休憩しながら福岡まで帰り、無事1泊2日の牡蠣食べ放題・日本酒飲み放題のタラ腹プランを終えました。

振り返ってみると、あちこち観光し過ぎて、忙しなかったですね。もう少しゆったりしたスケジュールの方がよかったかもしれません。久しぶりの佐賀で欲張ってしまいました。
それにしても、年齢とともに胃袋も小さくなっているはずなのに、食べ放題・飲み放題というワードに弱い自分がいますね。どうせ元を取れるほど食べられないのは分かっていても、物足りなくなるよりはいいかと思って、ついつい頼んで、無理して、過剰摂取で苦しむことを繰り返しています。
だけど、たまにはいいですよね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ほな、また。

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