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VOL.14 旅の計画
退屈なソウル
ヤマウチくんはまだ夜が明けきれていない5時にテーウィン旅館を出ていった。
6時に出発予定だったけど、夜中の2時くらいから眠れなかったそうだ。せっかちで、心配性なのだろう。
僕は今日も1日ほとんど歩くことがなかった。WENDY’Sでミルクシェイクを1つ頼んで昼過ぎまで手紙を書いた。
日曜日だったので、しばらくすると店内は満席状態になり、僕は仕方なく宿に帰った。
宿ではルーが薄暗い部屋で一人本を読んでいた。ルーはほとんど出歩こうとしない。旅人とはこういうものなのだろうか。少し変わり者が多いのかもしれない。そういう僕も、ソウルが楽しい街だとは思えず、同じく部屋で本を読んだ。
ルーの旅したコース
お互い本に読み疲れ、また辞書を片手に会話に興じた。
ルーが中国を旅したコースや安かった宿を教えてくれた。ルーの旅したコースを参考に僕は中国を旅するルートを大まかに決めた。
まず威海から北京に行き、しばらく過ごす。次に古都西安に行き、歴史を楽しむ。そして重慶か宜昌で長江の三峽巡りをし、昆明をまわって、広州から香港に入る。
これで大体1ヶ月くらいになりそうだ。
チベット地区は少し遠いので、ネパールから入ろうと思う。そしてバスでミャンマーを抜けて、バングラデッシュを経由してインドに戻る。こうなるとオセアニアは旅の最後になるだろう。
ルーが日本のキン肉マンのトランプを持っていたので、しばしゲームをした。
カブを教えて、ページワンを教えて、神経衰弱をした。
今ドミトリーには8つのベッドがある中、5つ埋まっている。でも21時を過ぎないと、僕とルー以外の人は部屋に帰って来ない。ガイドブックを見て、あちこち観光しているようでもない。果たして彼らは何をしているのだろうか。
今日の家計簿
- とんかつ弁当 1,800₩
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