【壱岐・対馬2泊3日】船と車で行く歴史を愉しむ男のひとり旅

壱岐・対馬に行ったことないけど、何があるんかな?

そんな壱岐・対馬に旅行の計画を立てている方向けに、2泊3日モデルコースを紹介します。

壱岐・対馬へ行ってみようと思ったので、おすすめの観光場所を知りたい!

そんな方に、僕が実際にまわった旅を紹介します。特に神社やお城などの歴史が好きな人向けですね。かなり移動が多いので、2泊3日では時間が足りないとおもってしまうくらいです。

この記事をおすすめする人この記事をおすすめしない人
壱岐・対馬を観光するモデルコースを知りたい人
自家用車やレンタカーを利用する人
歴史が大好きな人
おひとり様・グループ
公共交通手段(バス)を利用する人

史にあまり興味がない人

<2泊3日のモデルコース全体像>
1日目 博多港〜壱岐島(小島神社〜壱岐市立一支国博物館〜原の辻遺跡〜猿岩〜塞神社)
2日目 壱岐島(勝本城址〜鬼の窟古墳〜月讀神社〜龍蛇神社)〜対馬島(金田城跡〜和多都美神社)
3日目 対馬島(韓国展望所〜元寇の古戦場)〜博多港

目次

1日目

今回のコース 1日目
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博多港 10:30

JR博多からバスで約20分の博多港をスタート地点にします。


博多港から壱岐島まではフェリーとジェットフォイルが出ています。
ジェットフォイルは、1時間5分で目的地に到着する高速船です。フェリーだと約2時間10分かかるので、約半分の時間で到着しますね。
最高速度は約83km/hで、航行中に船体が海面から完全に離れて翼走することで、通常の船特有の揺れがほとんどありません。実際、僕が乗った日は、風が強く、波も結構高かったと思うのですが、揺れも少なく、快適な船旅でした。

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移動:ジェットフォイル 10:30〜11:35

博多港→壱岐島(芦辺港) 65分
渋滞もないので、時間ぴったり。

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レンタカー手続き 11:35〜12:00

芦辺港に着くと、予約していたレンタカー会社が迎えに来てくれていました。

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昼食:味処 うめしま 12:00~13:10

芦辺港のすぐ目の前にある人気店。牧場直営の壱岐牛専門店です。
壱岐牛は月約40頭しか出荷されない希少なブランド牛だそうで、脂がさっぱりして甘みがあるのが特徴です。
レンタカーの手続きを終えて、すぐに行ってみたのですが、6組待ち。待つか、ほかの店にするか、しばし悩みましたが、次いつ来れるか分からないので、待つことに。
店内はこじんまりしていてテーブル席が4つほどしかないので、時間がかかることを覚悟していましたが、建物の裏にもう一つ建物があり、そこには大きな座敷が2部屋ありました。30分ほどで、座敷の部屋に通していただきました。

僕は「うめしまランチ」を食べました。おいしいのはおいしいですが、スライス肉なので、肉のよさを感じることは難しかったです。おすすめはやはり「カルビ定食」や「ロース定食」のようです。ステーキもおいしいと評判です。となりの座敷の団体さんが、ジュージューと肉を焼きながら食べているのを見て、後悔しました。

詳細情報

【名称】    味処 うめしま
【住所】    〒811-5463 長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2604-86
【アクセス】  芦辺港から徒歩約1分。駐車場10台分あり。
【営業時間】  11:30~14:30(ラストオーダー)
        17:30~21:30(ラストオーダー)
        定休日:水曜日
【おすすめ料理】壱岐牛カルビ定食、壱岐牛サーロインステーキセット、うめしまランチ
【関連サイト】 http://www.umeshima.com/

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移動:車 13:10〜13:25

味処 うめしま→小島神社 10分
距離:約5キロ

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小島神社 13:25~13:45

長崎県壱岐島の内海湾に浮かぶ小島神社は、「壱岐のモンサンミッシェル」と呼ばれています。というのも、この小島神社は、フランスのモンサンミッシェルと同じく、干潮時にのみ対岸から徒歩で渡ることができるのです。
満潮時には海に囲まれた姿を見せ、干潮時には砂浜の参道が現れるという、潮の満ち引きによって景観が劇的に変化する、神秘的なパワースポットです。

参拝の際は潮の満ち引きを事前に確認し、干潮時の前後1時間が最適です。
どうせなら満潮・干潮の両方の姿を見たくて、今回は一旦昼過ぎに海に囲まれた姿を見ておきました。

詳細情報

【名称】   小島神社
【住所】   〒811-5316 長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触1969
【アクセス】 芦辺港から車で約10分。駐車場あり。
【営業時間】 自由参拝(干潮時のみ参道通行可能)
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/feature/iki-kojima

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移動:車 13:45〜14:00

小島神社→壱岐市立一支国博物館 15分
距離:約4キロ

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壱岐市立一支国博物館 14:00~15:00

建物を設計したのはあの黒川紀章氏です。直線と曲線が交差する独特さ、人工的でありながらも感じる生命感、、なるほど、黒川紀章だと思わせるフォルムでした。
弥生時代の一支国の原風景を再現するコンセプトを持っているようで、うねりのあるコンクリート壁と緑の屋根がまた特徴的でした。建築物が周囲の自然環境に溶け込むことで、まるで風景の一部になっているような印象を与えます。

博物館では、原の辻遺跡や壱岐島内の遺跡から出土した重要文化財を含む貴重な資料を展示していました。常設展示室には、弥生時代の古代船の復元や、160体の人形で再現された一支国の生活風景などがあり、壱岐の悠久の歴史を体感できます。

壱岐島全体を「しまごと博物館」として楽しむための発信拠点となっており、島の歴史と文化を深く理解するのに最適な施設です。

詳細情報

【名称】   壱岐市立一支国博物館
【住所】   〒811-5321 長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触515番地1
【アクセス】 芦辺港から車で約10分。壱岐空港から車で約20分。無料駐車場あり。
【営業時間】 9:00〜17:00(最終入館16:30)/休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始
【関連サイト】http://www.iki-haku.jp/

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移動:車 15:00〜15:05

壱岐市立一支国博物館→原の辻遺跡 5分
距離:約2.5キロ

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原の辻遺跡 15:05~16:00

長崎壱岐の原の辻遺跡は、日本三大遺跡(弥生集落)の1つです。これらの遺跡はいずれも国の特別史跡に指定されており、弥生時代の大規模な集落遺跡として有名です。

<三大遺跡>
佐賀の吉野ヶ里遺跡
静岡の登呂遺跡
長崎壱岐の原の辻遺跡

吉野ケ里遺跡は公園を併設したちゃんと整備された観光地なのですが、この原の辻はまだまだ開発途中といったところで、広い土地に遺跡を再現した「広場」という印象。

弥生時代から古墳時代初頭(約2200年前~1600年前)の大規模な環濠集落跡なんですが、中国の歴史書『魏志倭人伝』に記された「一支国」の王都とされていたことの根拠にもなっています。

遺跡は丘陵地に広がっていて、中心部には祭儀場があり、周囲を環濠で囲む防御的な構造になっているんですね。

遺跡を再現して、古代の暮らしや交易の様子を体感できる観光スポットとなっています。

詳細情報

【名称】   原の辻遺跡(はるのつじいせき)
【住所】   〒811-5322 長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触1092-1
【アクセス】 芦辺港から車で約15分。駐車場は原の辻ガイダンスにあり。
【営業時間】 原の辻遺跡(王都復元公園)は、営業時間外でも自由に入場可能。
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/spot/10096

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移動:車 16:00〜16:15

原の辻遺跡→塞神社 15分
距離:約7.5キロ

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塞神社 16:15~16:30

この神社には性器を象徴する石像や造形物が多く見られます。前情報なしに訪れると、少々びっくりするかもしれません。
日本古来の性信仰や生殖・安産祈願の風習と深く関わっている神社ですね。

塞神社の「塞」は“ふせぐ”を意味していて、もともと村の入り口や境界などに祀られ、悪霊や災難の侵入を防ぐ神だったようです。この塞神信仰と、性器を象徴とする信仰が融合し、今日のような独特な形が形成された神社なんですね。

詳細情報

【名称】   塞神社(さいじんじゃ)
【住所】   〒811-5136 長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触113
【アクセス】 郷ノ浦港から徒歩約15分。郷ノ浦の町中に位置し、飲食店街「ふれ愛通り」の港側入口近くにあります。
【営業時間】 境内自由参拝。
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/spot/10212

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移動:車 16:30〜16:50

壱岐島はとても小さい島なので、島の端から端まで車で1時間もかかりません。
塞神社から小島神社まで10キロ少々。時間にして20分弱。
干潮は18時過ぎだったはずだったので、そろそろ島まで渡れる頃合いと見て、小島神社まで引き返しました。

塞神社→小島神社 20分
距離:約10.5キロ

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小島神社(再訪) 16:50~17:30

昼に来たときは海に囲まれていた島までの道が姿を見せています。
島まで渡り、無事参拝することができました。
やはり、満潮・干潮時の両方の姿を見ることで、このスポットを堪能することができるのでしょう。効率的にまわるのは難しいですが、小さな島なので、距離も時間もしれています。
ぜひ、両方を確認しましょう。

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移動:車 17:30〜18:00

小島神社→猿岩 30分
距離:約15.5キロ

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猿岩 18:00~18:15

駐車場のある場所から見ると、なるほど、猿の顔の岩だな、と分かりますが、道中から見える岩はまったく猿に見えませんでした。そういう意味では答えがある観光スポットといったところでしょうか。

数百万年前の火山活動で生まれた玄武岩が長い歳月をかけて削られ、まるで猿の横顔のように見えるようになったものですが、壱岐島ならではの伝説もあります。
「壱岐の国は生き島である。神様が海の中でこの島をお産みになったとき、流されてしまわないようにと八本の柱を立てて繋いだ。その柱は折れ残り、今も岩となって折柱といわれている。」
この猿岩は神が立てた八本の柱の一つだと言われています。

参照:壱岐市立一支国博物館 壱岐の名所情報

詳細情報

【名称】   猿岩
【住所】   〒811-5203 長崎県壱岐市石田町筒城仲触
【アクセス】 郷ノ浦港から車で約30分、芦辺港から約25分。駐車場あり。
【営業時間】 見学自由(年中無休・入場無料)
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/spot/10014

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移動:車 18:15〜18:25

猿岩→潮湯の宿 海老館 10分
距離:約5.5キロ

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チェックイン:潮湯の宿 海老館 18:25

本日のお宿は、「潮湯の宿 海老館」にしました。
創業は大正3年という、かなり年季の入った老舗旅館です。それ故、建物は古さを感じますし、部屋にトイレもバスもありません。

しかしながら、離島ならではのオーシャンビューと、塩分をたっぷり含んだ潮湯と、食事、特に夕食がおすすめポイントです。

窓からの景色は海が見えるだけではなく、夕日が見える場所に位置しているので、サンセットを見逃さないようにしました。太陽に照らされたまっ青な海もいいですが、少しずつ色を変えていく海もまた情緒があっていいですね。

大浴場は洗い場が4つほどありました。この規模の旅館なら十分かなと思いましたが、地元のおじいちゃんたちも入りに来ていて、そのおじいちゃんたちが髭を剃ったり、洗い場に座ったまま体を拭いたりするので、なかなか洗えないということも。
湯は海水を煮詰めたような塩辛さで、少し唇に当たるだけで、塩分の濃さが分かるほどです。赤褐色のにごり湯で、効能がありそうだし、実際体の芯から温まりました。
ただ、露天風呂の最近はずっと使えないようですね。

食事は1階のお食事処で提供してくれるのですが、個室になっていて、一人旅には特に居心地がとてもいいです。特に夕食は壱岐島ならではの海鮮をメインにしたコースになっていて、十分に豪華です。
壱岐といえば、麦焼酎発祥の地として有名です。普段は芋焼酎を好んで飲んでいるのですが、せっかくなので「壱岐ゴールド」を頼んでみました。クセが少なく、飲みやすいですね。
最後のご飯セットは、おひつで提供されるので、ついついおかわりして、食べすぎてしまいます。

詳細情報

【名称】    潮湯の宿 海老館
【住所】    〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触77
【アクセス】  郷ノ浦港・芦辺港から車で約25分。壱岐空港から車で約30分。駐車場あり。
【関連サイト】 http://kairoukan.com/

2日目

今回のコース 2日目
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チェックアウト:潮湯の宿 海老館  7:45

7時から朝食をいただきました。アジの干物、納豆、サラダ、冷奴、アオサの味噌汁などなど、朝の定番メニューですが、ごはんもおひつで提供してくれまして、やはりお腹いっぱいになります。

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移動:車 7:45〜8:00

潮湯の宿 海老館→勝本城址 15分
距離:約6.5キロ

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勝本城跡 8:00~9:00

勝本城は、1591年(天正19年)、安土桃山時代に築かれた山城で、豊臣秀吉が朝鮮出兵の兵站基地として命じたものです。築城は壱岐島を統治していた松浦鎮信が指揮し、有馬晴信、大村喜前、五島純玄らの協力を得てわずか4か月で完成しました。

勝本城の歴史には、豊臣秀吉の朝鮮侵攻計画が深く関わっています。秀吉は壱岐島の地理的条件を活かし、物資補給や兵士の休息拠点として勝本城を設置しました。城は完成後、本多俊政が統治し、朝鮮半島への輸送拠点として機能したが、秀吉の死後その役目を終え、江戸時代に破却された。

現在、勝本城跡は城山公園として整備されており、石垣や稲荷神社が残っています。展望台からは晴れた日に対馬を望むことができる絶景スポットでもあります。また、発掘調査により江戸時代の瓦が見つかり、破城後も信仰や生活の場として利用されていたことが示唆されています。

詳細情報

【名称】勝本城跡(かつもとじょうあと)
【住所】〒811-5501 長崎県壱岐市勝本町新城西触
【アクセス】郷ノ浦港から車で約30分、芦辺港から車で約20分。勝本港からは車で約5分。駐車場あり。
【見物所要時間】ざっくり:20分 普通:40分 じっくり:1時間
【営業時間】常時開放。24時間見学可能(夜間照明なしのため日中見学推奨)
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/spot/10121

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移動:車 9:00~9:20

勝本城跡→月讀神社 20分
距離:約8.5キロ

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月讀神社 9:20~9:50

壱岐の月讀神社は、創建が神代の時代に遡るとされる古社で、『日本書紀』にもその名が記されている由緒ある神社です。月の神・月讀命(つくよみのみこと)を祀り、天照大神や須佐之男命と並ぶ重要な神として古代から崇敬されてきました。月讀命が最初に祀られた地とも言われ、全国の月讀神社の総本社とされています。境内には、樹齢千年を超えるとされるご神木がそびえ、神秘的な雰囲気に包まれています。また、拝殿の背後には古代の磐座信仰を思わせる巨石があり、自然と神の力が調和したような神聖な空間です。一人旅の中で立ち寄ったこの神社は、静寂に包まれ、心を落ち着けるには最適の場所でした。壱岐の自然と歴史に抱かれたこの地は、まさに神話の世界に迷い込んだような感覚を味わえる貴重な場所です。

詳細情報

【名称】月讀神社(つきよみじんじゃ)
【住所】〒811-5135 長崎県壱岐市郷ノ浦町立石西触958番地
【アクセス】郷ノ浦港から車で約10分。駐車場あり。
【見物所要時間】ざっくり:15分 普通:30分 じっくり:1時間
【営業時間】境内は終日開放。参拝自由(社務所は不定休)
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/spot/10100

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移動:車 9:50~10:00

月讀神社→龍蛇神神社 10分
距離:約5キロ

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龍蛇神神社 10:00~10:30

フェリーが発着する芦辺港からも近い場所にある龍蛇神(りゅうじゃしん)神社は、その創建年代こそ明確ではありませんが、古来より海の安全と豊漁を祈る信仰の場として、地元の漁師たちに深く信仰されてきた神社です。

伝説によれば、かつて壱岐の海に龍神が現れ、人々に恵みと守りを与えたことから、この地に祀られるようになったといわれています。龍や蛇は水の神として古代より崇められており、まさに海と共に生きる島の文化が色濃く反映された場所というわけです。

神社は駐車場からキャンプ場を通って海に出て、参道を登ることで拝めます。境内は素朴ながらもどこか神秘的な雰囲気が漂っています。

観光名所として派手さはありませんが、辰年と巳年が続いたこともあり、この龍蛇神神社は何か運気に影響あるんじゃないでしょうか。知らんけど。

詳細情報

【名称】龍蛇神社(りゅうじゃじんじゃ)
【住所】〒811-5461 長崎県壱岐市芦辺町瀬戸浦
【アクセス】芦辺港から車で約5分。公共交通機関利用の場合、芦辺港から車で約5分。​
【見物所要時間】ざっくり:15分 普通:30分 じっくり:1時間
【営業時間】拝観自由。​
【関連サイト】https://www.ikikankou.com/spot/10259

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移動:車 10:30~10:35

龍蛇神神社→少貳の千人塚 3分
距離:約0.2キロ

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少貳の千人塚 10:35~10:50

最後に見ておきたかったのは、「千人塚」。
元寇の際に、元軍が最初に上陸したのが壱岐島。元軍は島の人を見つけしだい、老若男女の区別なく、極めて残酷に危害を加えていったと言われています。
武器も持たず、ただ逃げまどう島民を追いかけ、容赦なく矢を射がけ、太刀を振り下ろし、時にはなぶり殺しを楽しんでさえいたそうです。
残虐行為を繰り返した元軍が通ったあとは、島の人たちの死体が累々と横たわっていたそうです。
かろうじて生き残った人々によって、死体が集められ、埋葬するための塚が作られました。多くの人の死体を埋めたことから、この塚は「千人塚」と呼ばれるようになり、島の複数箇所に残っています。

詳細情報

【名称】​少貳の千人塚(しょうにのせんにんづか)
【住所】​〒811-5511 長崎県壱岐市勝本町仲触
【アクセス】​壱岐空港から車で約30分。勝本港から車で約10分。
【見物所要時間】​ざっくり:5分 普通:15分 じっくり:30分
【営業時間】​特に制限なし。自由に見学可能。

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移動:車 10:50~11:00

少貳の千人塚→芦辺港 5分
距離:約1.8キロ

港近くのガソリンスタンドでレンタカーのガソリンを満タンにしました。

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レンタカー返却・乗船手続き 11:00~11:40
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移動:ジェットフォイル 11:40~12:45

壱岐島(芦辺)〜対馬島(厳原) 65分

ぎりぎりまで壱岐島を堪能したら、もう少し先の島、対馬島に向かいます。
昨日壱岐島にやって来たときの船に乗り、今度は対馬まで連れて行ってもらいます。
この日も風が強く、波も高かったようですが、酔うほどではありませんでした。

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レンタカー手続き 12:45〜13:00
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移動:車 13:00〜13:10

厳原港→うどん茶屋 10分
距離:約5キロ

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昼食:うどん茶屋 13:10〜13:50

対州うどんが食べくて、幹線道路沿いにあるうどん屋さんに入りました。

対州うどんとは?
対馬で昔から食べられてきた伝統的な手延べうどんです。
一般的な讃岐うどんなどよりもかなり細くて、つるつるとしたのど越しとしっかりしたコシがあるのが特徴です。
つるつるとしたのど越しは、伸ばす工程で油を使うため、表面がなめらかになっているからですね。

詳細情報

【名称】    うどん茶屋
【住所】    〒817-0021 長崎県対馬市厳原町小浦91-2
【アクセス】  対馬空港から車で約15分、厳原港から車で約10分
【営業時間】  11:30~14:30(L.O. 14:00)、17:30~20:30(L.O. 20:00)
【定休日】   水曜日(その他の休業日はInstagramや店頭で告知)
【おすすめ料理】 長崎刺盛(1人前850円)、おまかせ海鮮丼セット(1,030円)

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移動:車 13:50〜14:15

うどん茶屋→金田城跡 25分
距離:約13キロ

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金田城跡 14:15〜16:30

7世紀に築かれた日本最古級の古代山城のひとつで、防人(さきもり)の時代に遡る歴史を持っています。白村江の戦い(663年)での敗北を受け、唐・新羅の侵攻に備えて築かれたとされ、古代日本が外敵に備えるために本気で作り上げた防衛施設のひとつです。
城というと天守閣を想像しがちですが、金田城は山の地形を活かした石塁(石垣)が特徴で、自然と調和した堅固な造りが印象的です。

実際に訪れてみると、約1350年前の石積みが今も残り、当時の緊迫感を想像させます。山道を登った先には美しい浅茅湾のパノラマが広がり、歴史と自然の絶景を同時に味わえるのも大きな魅力です。
ただ、欲張って全部見てやろうと思うと、ルートによっては整備されていない結構な難所があり、遭難しそうになります。(笑)
僕は二ノ城戸、三ノ城戸と欲張ってしまって、人の通った跡がうっすらあるような、ほぼ獣道を登っていくことになってしまい、時間と不安をたっぷり消費して、奇跡的に登頂できました。この辺については、別途レポート作成します。
整備された遊歩道を行けば、1時間弱で登ることはできます。

詳細情報

【名称】金田城跡(かねだじょうあと)
【住所】〒817-0322 長崎県対馬市美津島町黒瀬城山
【アクセス】厳原港から車で約25分。登山口付近に駐車場あり(乗用車3台程度)。
【見物所要時間】ざっくり:1時間 普通:2時間 じっくり:3時間以上
【営業時間】常時開放。24時間見学可能(夜間照明なしのため日中見学推奨)
【関連サイト】https://www.nagasaki-tabinet.com/islands/spot/1028

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移動:車 16:30〜17:30

金田城跡→和多都美神社 60分
距離:約38キロ

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和多都美神社 17:30〜17:50

古くは『古事記』や『日本書紀』にもその名が記される歴史ある神社で、創建は神代とされるほど古く、はっきりした建立年代は不明です。
海神・豊玉彦命を祀るこの神社は、神話「山幸彦と海幸彦」の舞台としても知られています。豊玉彦の娘・豊玉姫が、海宮で山幸彦との間に子をもうけたという物語がこの地に伝わり、海との深い関わりを感じさせます。
見どころは、何と言っても海に浮かぶ鳥居。潮の満ち引きによって表情を変えるその光景は、訪れたのが日の入りに近い時間帯ということもあって、神秘的でした。

あと、御神木の龍松(たてまつと呼ぶらしいです)も有名で、海神・豊玉彦命の化身と伝えられています。根が龍のように地面を這って、御本殿直下に伸びています。

僕が多都美神社を訪れたのは2025年3月22日の17時30分ごろなのですが、翌日多都美神社のアカウントからXのツイートを発見しました。
僕が訪れる少し前に外国人観光客による「極めて重大かつ許されない不敬行為」があったようです。
過去にも参拝目的ではない訪問や、境内での喫煙、痰や唾の吐き捨て、さらには境内での排泄行為など、外国人観光客による迷惑行為が繰り返されていました。
​これらの状況を受け、神社側は3月23日より、氏子や崇敬者以外の境内への立ち入りを禁止し、観光目的での参入を全てお断りする措置を発表しました。

参考記事:「崇敬者以外立ち入り禁ず」韓国人観光客の迷惑行為に悩まされた長崎・対馬の和多都美神社

詳細情報

【名称】和多都美神社(わたつみじんじゃ)
【住所】〒817-1201 長崎県対馬市豊玉町仁位55
【アクセス】厳原港から車で約50分。駐車場あり。
【見物所要時間】ざっくり:15分 普通:30分 じっくり:1時間
【営業時間】境内は常時開放。参拝自由(社務所の対応時間は不定)
【関連サイト】https://watadzumi.com/

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移動:車 17:50〜18:50

和多都美神社→東横イン 60分
距離:約38キロ

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チェックイン:東横イン 18:50

対馬にはホテルの選択肢が少ないようで、フェリーや昼食を食べた店、金田城趾で出会った人たちがことごとく、この東横インに泊まっていました。なんというか、目が合った程度、軽く挨拶した程度ではあるものの、顔見知りだらけという印象になりましたね。
朝食はとても並びます。席も限られてくるのですが、対馬の東横インでは、朝食を部屋に持ち帰って食べられるよう、容器を用意してくれています。今回は非情に混んでいて、席も取り合いになっていたので、僕は部屋でゆっくりいただきました。

夕食は、東横インの近くには居酒屋をはじめとしたお店がいくつもあるので、夕食には困りません。
僕は、昨夜、少しお酒を飲みすぎたことと、あまりお腹が減っていなかったこともあって、居酒屋ではなく、ラーメンで済ませました。
ホテルの近くにある「いっけい」という京都ラーメンの店です。個人的に京都のラーメンが好きなこともあって、満足です。

詳細情報

【名称】東横イン対馬厳原
【住所】〒817-0021 長崎県対馬市厳原町今屋敷771-1
【アクセス】対馬空港からバスで約20分。厳原港から徒歩約10分。
【関連サイト】https://www.toyoko-inn.com/sp/search/detail/00268/

3日目

今回のコース 3日目
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チェックアウト:東横イン 7:00

東横インは「無料元気朝食サービス」を提供してくれています。
無料でついてくることもあって、混んでます。
長い列ができますし、席も限られてくるのですが、対馬の東横インでは、朝食を部屋に持ち帰って食べられるよう、容器を用意してくれています。今回は非情に混んでいて、席も取り合いになっていたので、僕は部屋で出発の準備をしながらいただきました。

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移動:車 7:00〜9:00

東横イン→韓国展望所 120分
距離:約80キロ

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韓国展望所 9:00~9:40

韓国展望所は対馬の一番北にあるので、行くだけで2時間くらいかかります。
北海道から北方領土を見るような感覚で、対馬からも韓国の釜山が肉眼で見ることができます。晴れていれば。
今回はやや曇りだったので、残念ながら肉眼では見えませんでした。
しかしながら、韓国がすぐ近くにあることを実感できるスポットとしては貴重ですね。

詳細情報

【名称】韓国展望所(かんこくてんぼうしょ)
【住所】〒817-1723 長崎県対馬市上対馬町鰐浦
【アクセス】対馬空港から車で約1時間30分。比田勝港からバスで約40分。駐車場あり(約20台)。
【見物所要時間】ざっくり:15分 普通:30分 じっくり:1時間
【営業時間】9:00~17:00。無休。
【関連サイト】https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/893

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移動:車 9:40~11:50

韓国展望所→元寇の古戦場(佐須浦) 130分
距離:約90キロ

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元寇の古戦場(佐須浦) 11:50~12:15

対馬の佐須浦は、1274年の文永の役における元寇の古戦場として知られている場所です。モンゴル帝国率いる元軍が日本に侵攻した際、最初の上陸地点の一つがこの佐須浦でした。
当時、対馬の守備についていた宗助国とその兵たちは圧倒的な戦力差に抗いながらも勇敢に戦い、多くの犠牲を出しながらも島を守ろうとしたそうです。この戦いは、日本が外敵に直接襲撃された最初の大事件として歴史に刻まれています。

現在の佐須浦は、静かな入江に沿って広がる穏やかな風景になっています。
海辺には元寇を偲ぶ碑や、地元の人々が語り継ぐ物語が残されており、深い歴史の余韻を与えてくれます。

詳細情報

【名称】元寇の古戦場(佐須浦)(げんこうのこせんじょう さすうら)
【住所】〒817-0245 長崎県対馬市厳原町下原
【アクセス】厳原港から車で約20分。対馬空港から車で約30分。駐車場あり。
【見物所要時間】ざっくり:20分 普通:40分 じっくり:1時間
【営業時間】常時開放。24時間見学可能(夜間照明なしのため日中見学推奨)
【関連サイト】http://tsmzen.com/mura/mura_komoda.html

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移動:車 12:15~12:40

元寇の古戦場(佐須浦)→厳原港 25分
距離:約14キロ

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レンタカー返却・乗船手続き 12:40~13:15
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移動:ジェットフォイル 13:15~15:30

帰りも定刻どおり、ぴったりの到着でした。

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博多港 15:30

さて、今回はここまで。
おつかれさまでした。


<編集後記>
今回壱岐島を訪れたのは、2025年3月20日だったのですが、その日は偶然にも、選抜高校野球大会に21世紀枠で初出場を果たした長崎県立壱岐高校の試合の日でした。
​壱岐高校は、壱岐島にあって、部員全員が地元出身ということもあって、島中がフィーバー状態でした。後からニュースで見たところ、約2,000人が現地へ応援に駆けつけたということだったので、島の人口(約2,4000人)から考えると、フィーバーぶりがわかりますね。
対戦相手は、地元兵庫県の東洋大姫路高校。春夏合わせて21回も出場している強豪で、優勝経験もあります。
島中がフィーバーなので、ふらりと旅の途中で寄っただけの僕も気になって、車ではラジオ、車外ではスマホで速報に一喜一憂していました。
僕が観光施設の中で見学しているときに、施設の奥から悲鳴に近いくらいの大歓声と拍手があがったので、なんのことかと思っていましたが、スマホの速報を見ると、壱岐高校が初回に2点を入れたところでした。
僕は兵庫県出身ですが、気がつけば今回は壱岐高校を応援していましたね。
試合の結果は残念ながら負けてしまいましたが、島の人たち同士の会話から聞こえてくるのは、「よく頑張った」「誇りに思う」といった称賛の声ばかりでした。島の人たちの温かさを感じますね。
さて、その後対馬に渡り、対馬から博多に戻ったのですが、博多港にはまた偶然に壱岐高校の選手たちがいました。これから船で島に帰るようです。
おそらく島民から熱烈な歓迎を受けるのは、想像に難くないですね。

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